明日の子供たち

 今回の有川さんは児童養護施設を舞台に繰り広げられます。
 これまで、とっつきにくかった分野に敢えて手を染めて、多くに知ってもらおうというのは特に有川さんならではの展開で、そのうちにカラッと晴れるよね、と思いながら読み進められます。

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 児童養護施設から普通の学校に通う子供の中には、絶対に施設から通っていることを知られたくない、というこの気持ちはヨーク解るなぁ。自分の体験でも、皆と同じものを買ってもらえなかったり、修学旅行に参加できい友人がいたり、自分も運動会で靴を履けなかった体験もいっぱいあるので痛いほど気持ちが伝わってくる。

 「施設にいる子供たちをかわいそうだと思わないで下さいっ」

 この一文は本を読まないと理解できないだろうな・・・。

 本の中で、施設の子供が売れっ子作家に手紙を出して「こんな内容を本にしてほしい」という場面がありますが、有川さんの実体験に基づいた話かもしれないと思いました。

 養護施設を離れてからのアフターフォローって何もないって知りませんでした。

 最後にはとうとう涙腺が大爆発します。有川さん、やっぱりやってくれますね。(涙)



内容(「BOOK」データベースより)
想いがつらなり響く時、昨日と違う明日が待っている! 児童養護施設を舞台に繰り広げられるドラマティック長篇。

諦める前に、踏み出せ。
思い込みの壁を打ち砕け!
児童養護施設に転職した元営業マンの三田村慎平はやる気は人一倍ある新任職員。
愛想はないが涙もろい三年目の和泉和恵や、理論派の熱血ベテラン猪俣吉行、“問題のない子供"谷村奏子、大人より大人びている17歳の平田久志に囲まれて繰り広げられるドラマティック長篇。


発売日: 2014/8/8

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この記事へのコメント

momomo
2014年10月29日 00:35
○さん、こんばんは。

子どもの気持ち、
きっと自分はいまでもわかっていないのだろうなあと思います。
読んでみたくなりました。
最近、本を読んで涙することもなく…。
レン
2014年10月29日 09:03
興味深い本です。
どの子供も幸せであってほしいです…。
 
2014年10月29日 22:42
 へえ、ずいぶんと早く借りられたんだ。

 これを読む前に、「牛を屠る」のコメントで書き込んでおいた本を読んでもらえると、より児童養護施設の中身がわかってもらえると思うのだが。(あちらの本は、個人で面倒を見ている児童養護施設が舞台になっていますが)

 流れはなんとなく「県庁おもてなし課」に似たような。
 5つの章に分かれていて、1章が三田村、2章が和泉、3章が猪俣の視点から書かれています。4,5章は視点不定のような感じ。個人的には、5章はどうも作りすぎの感じがしてなりません。タイガーマスク運動についてもチクリと針を刺すところは笑えましたね。(「ランドセルを買ってやれないような施設は存在しない(はっきり言って迷惑だ)」「チケットを贈る場合は、引率の人や日程も考えて欲しい」)
2014年10月30日 23:22
>momomoさん
 子どもの気持ち。○は全く分かりません。(^^ゞ
 なんで、こんな本読んだんだろう?有川さんだからですね。
 最後のところだけ感動します。

2014年10月30日 23:23
>レンさん
 児童養護施設を広く知ってほしいという願いが込められた本だと思います。
 
2014年10月30日 23:26
>  さん
 久しぶりの有川本でしたから速攻でリクエストです。
 残念ながら「牛を屠る」以降は読んでいません。

 タイガーマスク運動はいいじゃないか、と思ったんですが、よーくわかりました。ランドセルは支給されちゃうんですね。だからランドセルを贈られても困っちゃう。

 親がイヤリングやネックレスを子どもに贈っても、子どもはちっとも嬉しくない。
 そうだそうだ!
 むしろ図書券のほうが100倍も嬉しい。いい場面ですねぇ。