虚ろな十字架

 テーマは「死刑」
 人それぞれに多彩な考え方があるのだから、果たして「答え」はあるのだろうか。 
 自分の娘を殺されて、あなたは犯人に何を望みますか。
 「無期懲役」か「死刑」か。
 裁判で刑が確定した後、考えは変わりますか?

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 作者らしい複雑な人間関係と絡めて「死刑廃止論」を論じています。

 「死刑は無力だ」
 いずれにしても、死ぬまでずっと十字架を背負うのは間違いない。
 難しい本で、読後感はよくありません。



内容(「BOOK」データベースより)
 別れた妻が殺された。もし、あのとき離婚していなければ、私はまた遺族になるところだった。東野圭吾にしか書けない圧倒的な密度と、深い思索に裏付けられた予想もつかない展開。私たちはまた、答えの出ない問いに立ち尽くす。


発売日: 2014/5/23

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この記事へのコメント

momomo
2014年08月22日 02:12
○さん、こんばんは。

死刑の是非は難しくてわかりません。
制度が残っている国は必要と思う人が多いから、
そうでない国は必要と思わない人が多いから、
そんな単純なものでもないでしょうし、
シンプルなリベラルにもこてこての保守にもなりたくないしで、
ぼくはひっそりと狭間で隠れるように生きていきたいです(笑)。
レン
2014年08月22日 21:25
また、難しいテーマですね。
娘を殺されたらなんて、考えたくもないし…。
2014年08月24日 10:35
>momomoさん
 ホント、死刑の是非をどう論じても実際には刑法に基づいて処罰されるんでしょうしね。
 僕もひっそりと生きていきます。(笑)
2014年08月24日 10:37
>レンさん
 家族を殺されたらやっぱり「仇討ち」したくなりますよね。
 被告人が死刑になっても殺された人が戻ってくるわけじゃないし。
 難しすぎる問題です。
 
2014年08月24日 22:40
 今回はずいぶんと早く入手されたんですねえ。

 死刑・司法制度のありかたと、いつもの人情編をいっしょに話しの中に取り上げているので、どっちつかずの作品に仕上がってしまっている感じがあります。小夜子が離婚を決意する部分と、もう1組の子殺しの動機や口述するに至った背景も説得力に欠けていたし。

 最後に2件の裁判の様子が簡単に書かれていますが、あの部分は大笑いしました。司法制度の矛盾を痛烈に皮肉っている部分で、ここは楽しめました。