頭ヶ島教会 ~シリーズ上五島(19)~

 頭ヶ島に行くには、真っ赤な「頭ヶ島大橋」を渡ることになる。

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 この橋がなかった頃の島民の生活を想像するだけでも、如何に大変だったかが想像できる。
 車を止めて、道路の真ん中で写真を撮ってもOK。車なんかめったに通らない。
 昭和56年に完成した(と書いてある)立派な橋である。

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 干満の差が激しいらしく潮流が速い。渦潮が巻いている。こんなところで泳いだらちょっとスリルがありそう。サザエとかアワビが採れそうな場所である。
 正面の山頂に建物が見えるが、上五島空港の建物である。今は定期便は飛んでいないようだが、特別便やチャーター便が飛んでいるとのこと。協会のA局長は1番機に搭乗した実績を持つ。

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 反対側に見えるのは多石山(362m)だろうか。同じ新上五島町である。のんびり釣りしたら楽しいだろうな。

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 飛行場の横を通る。強風の時は大変そうだ。飛行場の建物は静まりかえっていたが、ちゃんと職員はいるみたいだ。
 急に車が左端に寄って止まった。見下ろすと、眼下の集落に「頭ヶ島天主堂」が紛れている。駐車場の左奥の建物は一見普通の家だが、中はトイレである。建物まで調和している。

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 アップにしてみると、斜光がに輝くドームの上に十字架があった。手前には鐘もある。石造りのようでどっしりと安定感がある。

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 「頭ヶ島天主堂」は、島内の砂岩を切りだして造ってあり西日本唯一の石造教会堂とのことである。石は島内や近くの島、中通島等から船で運んだようだ。採石、運搬、建造は、すべてが手作業だったはずだから相当な労力である。石とはいいながら砂岩なので煉瓦のような暖かみが感じられるすばらしい教会である。

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 八重椿にやさしく包まれる「頭ヶ島天主堂」は引き込まれような美しさを併せ持つ。
 感心させられるのは、どの教会でもそうだが「ゴミがまったく落ちていない」こと。 これだけの教会を維持するのは、やはり相当な苦労なのだそうだ。清掃当番表が貼ってあったのでちょっと見てみたが、同じ名前の人が週に4日ぐらいいろんな担当箇所の清掃当番に割り当てられている。頭が下がる思いだ。

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 マリア像。両手を合わせてちょっと上を向いている。何をお祈りしているんでしょうか。
 内部は写真撮影できないから、ちょっと印象だけ。
 例に漏れず、この教会内部にも「道行き絵」というイエスが死刑の宣告を受けてから、十字架上で最後を遂げ墓に葬られるまでの過程が14枚の絵にして掲げてある。順番が逆だったり、一枚だけ違う絵があったりするのだが、どの教会がどっちの順番で、どの絵が追加の一枚だったかはもう脳みそには残っていません。

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 内部の特徴としては、椿の花が一面に広がっているのが異質である椿が描いてあるところが「花の御堂」の所以だろう。

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 キリシタン拷問は、正座させられた膝の上にこんな石を載せられたそうです。こんな拷問に耐えられる強い精神力も持ち合わせていたんです。しかし、同じ人間に対してひどいことをするものです。

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 ****頭ヶ島天主堂 国指定重要文化財(平成13年11月14日)***看板から

 頭ヶ島は江戸時代末期まで無地等だったが、鯛ノ浦のキリシタンが安政6年(1859)迫害を逃れて住み着いた。大村藩・黒崎から弾圧を逃れて移り住んだドミンゴ森松次郎が、長崎にてプチジャン神父の教えを受けて島に帰り、慶応3年(1867)に住家を青年伝道師養成所として仮聖堂を置いたのが教会の始まりとされている。
 頭ヶ島天主堂は日本の教会堂建築でも数少ない石造で屋根は単層構造の瓦葺きである。
 大崎八重神父の指導により銘じ3年(1910)に工事に着手。大正6年(1917)に竣工し、大正8年(1919)5月にコンバス司教により祝別された。設計・施工は鉄川与助であり長崎の佐藤某が石積み工事に参加したと言われる。

 教会堂の壁面に砂岩製切石を水平に積み上げ、正面は鉄川与助が好んで用いたと言われる八画形ドーム屋根の鐘塔を設けている。控えめな外観ではあるが、軒蛇腹や軒下のロンバルディアベルトを積極的に取り入れようとした意図が伺える。
 内部は列柱を持たない単廊式の折上天井を二重の持ち送りで、ハンマービーム架構により支えられた独特のデザインで構成している。また、天井各部や持ち送り等の随所に花模様の飾り装飾が施され、空間を作り出しいることから、別名を「花の御堂」とも呼ばれている。


 何の因果関係もないはずだが、アロエの花が歴史を見つめるように咲いていた。

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   (教会と天主堂は同義語として混在しています)

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この記事へのコメント

島酔潜人
2012年01月18日 09:50
『頭ヶ島天主堂』の石造りは、本当にすばらしいですね。
momomo
2012年01月18日 23:29
○さん、こんばんは。

赤い橋で降りて写真撮ったのですね。
この周辺の写真を探せば、岩顔が写っているかも。
島酔さん、内緒ですよ。

頭ヶ島教会は教会堂もちろんそうですが、
数多くある古い墓石に惹かれてしまいます。
2012年01月18日 23:41
>島酔潜人さん
 ずっとこの場所に留まっていたい症候群になります。
 場所がいいですよね。
2012年01月18日 23:43
>momomoさん
 手持ちの写真を見てみましたが、岩顔に見える写真はありません。ぐやじぃ~。
 あぁ、隣に墓があるんですよね。
nn0027
2012年01月19日 00:34
○さん、こんばんは。
ここのマリア像の表情がいいです。
アップありがとうございます。


昭JIJI
2012年01月19日 06:22
○さん

おはようございます。
今、3日目のビデオ編集中で、頭ヶ島天主堂と岩顔を写真に落としたところです。
それに岩顔は、アップしたものです。
橋を渡るにつれて、帰りだったので、口を開いていきます。
これだけで、1日分のブログになりそうですね。
お楽しみに。
かんダー
2012年01月19日 09:26
おはようございます。
岩顔の画像ですが旧桐教会の時のように、MLに投稿しようとしましたが、昭JIJIさんがアップするという事なので待っています。 かんダーは、この岩顔やその手前の赤尾集落の沖合にあるライオンに見えると言われる源五郎島(かんダーには「名菓ひよこ」に見える)などは、「クスッ」と笑ってもらうような場所を案内するよう心がけています。 おかげで、重要な説明を忘れることが多々ありますが、、、。
2012年01月19日 23:42
>nn0027さん
 はい、お約束のアップ画像です。
 何か感じるものがありますね。
 無事に北海道に飛べたかな?
2012年01月19日 23:43
>昭jijiさん
 え?昭jijiさんも岩顔ありですか?
 僕たちの時も説明あったのかな?あったとしても忘れました。(^^;)
 楽しみにしています。
2012年01月19日 23:45
>かんダーさん
 そう言われてみれば「銘菓ひよこ」って単語は思い出しました。
 ところで、この「ひよこ」って東京土産でもあるんですよ。
 ○はいちど福岡でお土産に「ひよこ」を買っていったら、「そりゃ、東京の土産だ」と笑われました。以来、「ひよこ」には手を出しません。九州で育った人間は「九州の銘菓ひよこ」です!

ほり
2012年01月22日 11:51
教会もすごい。マリア様は、実にすばらしい。
心が洗われます。
2012年01月22日 12:13
>ほりさん
 今回回った教会の中では一番こころが和む教会でした。
 マリア様の前では悪いことはできません。