桐教会   ~シリーズ上五島(17)~

 上五島には教会が29もあり、全ての教会を短期間で訪問するというのは限界があります。今回、昼間訪問した教会の「桐教会」、「中ノ浦教会」、「頭ヶ島教会」を順に紹介します。もちろん、今回訪問した教会以外もそれぞれすばらしいところがあるはずですが、自分の目で見ていないので残念ながらレポートできません。

 ところで、上五島の教会は世界遺産に登録申請中です。現在、世界遺産暫定リスト入りしていますが、世界遺産登録が保証されているわけではありません。世界遺産として残そうとする取組みがされている教会は、「青砂ヶ浦天主堂」、「頭ヶ島天主堂」、「大曾教会」の3教会です。


 桐教会から紹介します。

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 桐教会は、道路わきの急な断崖の上に立っています。
 真っ赤な屋根はメルヘンチックに見えます。
 後方に丸いドームと、前方には天を突き刺す十字架が特徴的なきれいな教会です。

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 急勾配の取り付け道路を電気自動車は軽快に登っていきます。駐車場についたら、ドームが一層大きくなって迫ってきますネ。

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 正面に回ろうとするとマリア像が迎えてくれます。ので、、、だんだんと神妙になります。背後霊なんかも出たりしますって。(^^;)

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 看板がありますのでそのまま読みます。

「若松瀬戸を往来する船舶の航海の安全を祈るかのように、丘のうえに静かにたたずんでいる。

 外海地方より移住した信徒により信仰の種がまかれ、パリ外国宣教会のフューゼ師によって、明治30年(1897)中五島最初の小教区として設立されたその後、当小教区の巡回教会であった浜串、土井ノ浦そして真手の浦が小教区として独立した。
 現在の聖堂は、昭和33年(1958)改築され、8月29日山口大司教によって祝別、献堂され、桐教会復活期の指導者、下村善七・ガスパル与作親子と清川沢次郎翁を顕彰する信仰先達者顕彰碑が、昭和46年(1971)教会内に建立された。

 ガスパル与作は、プチジャン神父の教えを受けるために五島から最初に訪れ、明治10年(1877)には自宅を仮の教会とするとともに伝導学校を開設し、五島各地から集まった若者たちの教育にあたった。」


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 中に入ると(もちろん撮影禁止なので画像はありませんけど)、すごく明るいことに気付かされます。ガイドのM下さんいよれば、採光の工夫がされており29教会の中でもトップクラスの明るさを誇っているとのことです。
正面には大きな十字架があります。他には類の無い配置のようです。

 クリスマスイルミネーションの時期なので入口にはアーチがかかっています。夜来ればみごとなイルミネーションが堪能できるのではないでしょうか。

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  教会の正面左には「信仰の先駆者顕彰碑」があります。ガイドのM下さんが首から先駆者の名前をかいた看板をぶら下げて説明してくれます。碑文は次のように書いてあります。

「我等の祖先は過酷な迫害に堪え信仰の遺産を守り伝えてくれた。特にガスパル与作(中央の像)は17歳で五島人として初めて大浦天主堂へ参り、キリシタン復活の緒口を開いた。

 像は大浦天主堂へ参ろうと指差す姿、又、その父パウロ善七(右の像)は、相次いだ凄惨な迫害によく堪え、人々を励ましよく信仰を全うした。像は棧木攻めに合い毅然として祈る姿、台上の石は拷問の為膝にのせられたもの。清川沢次郎(左の像)は伝道士として活躍、約三百人を洗礼に導いた。この外、多くのキリシタン達があらゆる迫害に堪え、信仰の光を守り続けた。ここに顕彰碑を建設し感謝の意を表すものである。
    1971年7月28日」

 こうして、桐教会を復活させてきたわけですね。
 もう、涙なしでは見ることができなくなります。霞がかかっています。

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 気を取り直して、眼下に目を転じると、そこには、、、、、、、どーん
 と転げ落ちるような急階段・・・。

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 じゃなくて、吸い込まれそうに透明度の高い入り江が広がっています。
 干潮によって流れが速いらしく、若松瀬戸が川のようになるとのことです。

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 一瞬、石垣島の川平湾と間違うような光景が広がっていました。息をのむ美しさです。

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この記事へのコメント

島酔潜人
2012年01月14日 17:46
すごく、きれいな入り江ですね。
レンガ造りの、旧桐教会も見てみたいです。
2012年01月14日 22:53
>島酔潜人さん
 本当に綺麗です。川平湾に引けを取りません。
 あれ?旧桐教会って現存しているんでしたっけ? help!
 
momomo
2012年01月15日 01:26
○さん、こんばんは。

桐教会のまわりはほんとうにきれいですよね。
桐ノ小島に渡る橋から幅5mの海をのぞいていたら、
エイや大きな魚が泳いでいましたよ。
それにしても旧桐教会。
ぜんぜん知りませんでした。
島酔さんはさすがにいろいろ知っていますねー。
2012年01月15日 06:22
>momomoさん
 当方のグループには桐ノ小島にどうしても渡らなきゃけない人はいなかったので、あっさりパスでした。小川みたいな所にもエイがいたんですか?へぇ。
 よかった、momomoさんでも旧桐の存在認識なくて。
島酔潜人
2012年01月15日 23:05
旧桐教会は、ほとんど壊れているのですが、確か正面だけが残っているはずです。
以前、何かの番組で観たのでうる覚えですが、ちょっと観てみたい気がします。
2012年01月16日 06:32
>島酔潜人さん
 やっぱ、残っている可能性ありますね。
 次回、行く人たちの宿題にして探して来てください。
かんダー
2012年01月16日 10:11
旧桐教会は、現在の桐教会から徒歩5分ほどの所にあります。
言われているように煉瓦の壁だけが残っています。
第三弾の行程作成中ですが、桐教会に行く時に寄れるように検討しておきます。
2012年01月16日 21:42
>かんダーさん
 別便での詳細なご紹介ありがとうございました。
 ちゃんと現存していたんですね。保存されているってことだけでもすごいことです。いいなぁ。
Yume
2012年01月17日 21:10
うわああああ 素晴らしい水の色、心なしか曇っているのに、
こんなに綺麗なんて本当に素敵な入り江ですね。
2012年01月17日 23:14
>Yumeさん
 実際に見てみるとこんなモンじゃないですよ。
 写真では表せない見事なエメラルドグリーンです。
 心のシャッターまで全開ですよ。期待しいてください。
あやこ
2013年11月09日 23:53
色々な国、海を見てきましたが、写真だけで、これほど心をうたれるのは初めてです。過去の歴史と、教会、海の全てが、物語ってくれます。